及川洋祐さん|Yosuke OIKAWA
及川洋祐さん|Yosuke OIKAWA
合格スクール | University College London (UCL) Queen Mary, University of London |
留学先(国) | イギリス |
専攻(メジャー) | Cancer Therapeutics(がん治療学) |
職業 | 某製薬会社 |
今回インタビューにご協力頂きました及川さんは、海外でがん治療の研究を行うことを目的にご留学を検討されました。そして無事イギリスの名門大学ロンドン大学他に見事合格されました!
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
日本の大学・大学院でずっと研究を行っていて、人の役に立てる研究がしたいという想いで製薬会社に就職して研究に携わってきました。
でも実際にはなかなか臨床に還元できていると実感できるような研究が行えず、何となく悶々とした日々を送っていました。
そんな時に友人とイタリア旅行に行く機会があって、初めての海外経験をしたんですね。イタリアは観光国なので色んな人種の人がいて色んな言語が聞こえてきて、、ありきたりですが自分の世界が凄く狭いんじゃないかと感じて、もっと視野を広げたいという気持ちが芽生えました。
イタリアから帰ってきた丁度そのタイミングで、たまたま大学の後輩が留学をするという話を聞いて、留学という選択肢を意識するようになりました。
その2点がきっかけで自分も大学院留学を目指してみようという気持ちになりました。
Q2. 大学院留学を決意されてからは、どの様に出願校選びなど進められましたか?
Q2. 大学院留学を決意されてからは、どの様に出願校選びなど進められましたか?
5月に旅行から帰国して、もう同じ5月には大学院留学を目指したいという気持ちになっていたので(笑)、まずはインターネットで大学院留学について調べ始めました。
そしてこういったサポートをしている会社の存在を知り、まずは無料だし話を聞いてみようと思い、当時関西にいたのでこちらの電話カウンセリングを予約しました。それまではどうやって進めていくのか全く分からなかったんですが、電話で相談してこれからのスケジュールややるべき事が具体的に分かって、そこから本格的に進めていく事になりました。
専攻については “癌研究に関連する事を学びたい”という事だけは決まっていたんですが、癌研究と言っても幅広く、基礎研究も必要だし、でも実践に活かせる様な分野も必要だし、、そのバランスが難しかったです。最終的に製薬につながる内容が良いとは考えていましたが、そこまで内容は絞らずに癌研究に関連する分野を学べるコースをリサーチして頂き紹介頂きました。
紹介して頂いたコースの中で、気候や環境が希望に沿っていて、将来的な就職も考えて大学の評価が高い所に絞りました。
アメリカ、イギリス、オーストラリアと国を跨いで20校位が候補に挙がりましたが、準備を開始する時期がそこまで早くありませんでしたし、仕事も忙しかった為、出願締め切りが早く受験するテストも多い北米は難しい状況でした。そこでイギリスとオーストラリアのプログラムに更に絞り込み、最終的にPhDまでの進学を見据えて、同じ大学でPhDまで進める環境が整っているイギリス2校に出願しました。
Q3. 留学を決意されて実際に出願を行うまで、今振り返られてどんな事が特に大変でしたか?
Q3. 留学を決意されて実際に出願を行うまで、今振り返られてどんな事が特に大変でしたか?
一番は英語ですかね、、、。
5月に大学院留学を決めてからテスト対策を本格的に始めました。
もともと英語は得意だったんですが、テスト対策は初めてだったし、特にスピーキングは日本での勉強ではなかなか機会がなかったので、初めてといった感じでした。
最初はリスニングが時間の掛かるセクションだと聞いていたので、単語とリスニングを中心に進めました。
単語はTOEFL用の単語帳を1冊買って、CDを聴いてシャドーウィングしながら覚えました。リスニングは参考書の問題を解いてからディクテーションをやってシャドーウィングをやって、という事を1セットにしてやっていましたが、それが一番しんどかったです。修行みたいでした(笑)。リーディングはもともと論文をよく読んでいたので得意と言う事もあって、時間がある時にたまに問題を解いた位ですね。
IELTSの試験は9月に予約したので、1カ月位前の8月からライティングをスタートさせて、まずは構成の仕方を覚えました。その後問題集で応用できる様に練習しました。
スピーキングはぜんぜん参考にならないと思うんですけど(笑)、ノリで行けるかなという事で文法とかはそこまで気にせずに“楽しく会話をする”“伝える事”を重要視しました。あとは移動中や友人との会話中など普段から、『これって英語だとどう表現するんだろう』と思った表現を頭の中で文章化したり、脳内会話の様な感じでイメージをしたり、という事を行っていました。
結果、リーディングに助けられましたが1回の試験でOverall 7.0を取る事が出来ました。
出願書類については、エッセイはバックグラウンドで既に癌関連の研究経験があるので、あとはそれを添削頂きながら構成として整えたという感じでそこまで大変ではなかったと思います。
推薦状も幸い大学時代の教授と関係性が良好だったので、急ぎの依頼だったにも関わらず快く受けて頂く事が出来ました。
Q4. その後の出願や審査結果取得、進学校の検討などについては如何でしたか?
Q4. その後の出願や審査結果取得、進学校の検討などについては如何でしたか?
第一希望だったUCLは11月に出願してその後第二希望のQueen Maryへ12月に出願して、大変嬉しい事に年明けには2校とも合格を頂く事が出来ました。
合格を頂いてからはUCL進学に向けて大学のHPを入念に見たりしながら9月からの留学生活を思い描いていました。そんな時に、会社から突然共同研究の話を頂いて、、正に青天の霹靂といった感じでした。
その共同研究は、恵まれた研究環境の中で、しかも権威ある先生の元で研究が出来るチャンスだったので、そこからは非常に悩みました。
留学をするなら早めにという思いもあったし、折角ここまで英語を頑張ったり、教授にも推薦状を書いて頂いたりしたのにそれを無にするのもどうなのか、、と。
それからは推薦状を頂いた指導教員の先生や留学経験のある先輩のお話なども聞いて、最終的には”自分ではどうしようもない方を優先させよう”という理由から今回は共同研究のオファーをお受けさせて頂く事にしました。留学は自分で頑張ればこれからまたチャンスもありますが、共同研究はいくら自分が希望してもチャンスに恵まれないと無理なので、、。
今は研究が始まったばかりで、まだ一人で出来る事もあまりないのでそこまで忙しくありませんが、今の環境で学べる事をしっかり学んで研究者としてキャリアを築いていきたいです。
とにかく研究が好きなので、研究者としてステップアップしていける様に、将来的には留学や海外での経験というのも選択肢として残しながら進んでいければと思っています。
Q5. 色々なお話をありがとうございます。最後に、こちらをご覧の皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
Q5. 色々なお話をありがとうございます。最後に、こちらをご覧の皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
学生と社会人ではまた環境が違うと思いますが、学生だったらまずは先生と親には絶対に相談すべきだと思います。自分一人の力では難しいと思うし、周りの意見はしっかり聞いて、経験者の方などがいる場合は特にアドバイスをもらった方がいいと思います。
社会人の方の場合は環境によると思うし、会社を辞める事に不安はあると思いますが、やっぱりやりたいと思ったらチャレンジしてみた方が良いと思います。
自分も留学を決意したときは辞職するつもりでいて、もちろん大きな不安は感じていましたが、私は将来後悔しない方を選びたいと常に思っています。また、”思い立ったら吉日”という感じで、いつまでも年齢を理由にしたくないとは思っています。50歳から見たら30歳はまだ若いし、80歳から見たら50歳はまだ若いですしね(笑)。
海外だと年齢を重ねてからPhD取得されている方もいらっしゃるので、色々な支援制度などを利用してなんとか出来る道があると思います。
自分は何故か根拠のない自信を持っていて、楽天的だと思われるかもしれませんが、頑張れば何とかなると思っているんですよね(笑)。
納得いかない状態で日々過ぎてしまうよりは、自分の希望する方向へステップアップする為に動く方が良い結果が得られると思っています。
社会人の方はお時間がないと思うので、留学を少しでも考えるのであれば、電車の中で単語を覚える事だけでも始めてみるとか、IELTSの予約を取ってしまうとか、そういう所から始めてみると良いと思います。予約を取ったらやるしかないので(笑)。
あと、自分は対策を始めてから本番の受験まで3~4カ月あったんですが、もし2回以上受けるつもりがあるなら2カ月位で1度受験してみるのも良いと思います。英語の勉強には必ず停滞期があるので、受験の予定が入っていた方がモチベーションの維持がしやすいと思います。停滞期は辛いですが焦らずやるべきことをこなして乗り越えれば成績は上がるので頑張ってください。