長谷川夏紀さん|Natsuki HASEGAWA
長谷川夏紀さん|Natsuki HASEGAWA
合格スクール | University of British Columbia University of Alberta University of Manitoba University College London University of St. Andrews |
留学先(国) | カナダ イギリス |
専攻(メジャー) | TESOL(英語教授法) |
職業 | 英語講師 |
今回インタビューにご協力頂きました長谷川さんは、TESOL(英語教授法)専攻で特に難易度が高いとされるカナダの名門ブリティッシュコロンビア大学(UBC)に見事合格されました。今回は、既に5年以上英語講師としてのご経験を持つ長谷川さんが留学を思い立ったきっかけから、UBC合格までの秘訣をお伺いさせて頂きました!
※当日のインタビュー会場は弊社コンサルティングルーム(個室)となります。またお写真撮影時以外はマスク着用、及び換気など徹底し感染症対策のもとインタビューにご協力頂いております。
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
学部の交換留学制度で1年間アメリカのニュージャージーに留学した事が最初のきっかけです。日本以外の方や文化に直に触れて、とても刺激を受け、その時にいつかは正規留学という形で留学してみたいという想いが芽生えました。
その時は将来の1つの選択肢として考えていましたが、留学後英語講師という仕事に就き、4年くらい経験を積んだ頃から、改めて具体的に留学を考えるようになってきました。
仕事をしながら英語の指導法についてよりエビデンスに基づいた英語学習というものを学びたいという想いが強くなり、海外の大学院でTESOLを学ぶという事を決意しました。
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
去年(2020年)の2月頃から本格的に準備を進めようと、最初は自分で世界大学ランキングや大学のHPなどを見たり、こちらのセミナー動画で大学院留学についての情報収取を始めました。
ただ当初はアメリカも候補に入れていたこともあり、とにかく大学の数が多すぎて自分だけではとても見切れないと思い、3月にこちらにご相談に伺いました。その後、サポートをお願いして、本格的に準備を始めていきました。
まずは予算や希望条件をお伝えしてスクールリストを作って頂くところからでした。更にその中でも自分の希望条件に合うプログラムを比較しながら7月頃出願校を決定しました。
準備を始めた段階でTOEFLとIELTSのOverallスコアは持っていたのですが、セクション別で足りない部分があり、対策もその間継続していました。
そして夏からエッセイの作成も開始し9月に推薦状を依頼し12月には出願を完了する、というスケジュールで進めていきました。
当初大学院留学にはGREが必要だと思っていたので、特に難しいバーバルセクションの対策として単語は始めていたのですが、こちらでご相談を進める中でTESOL専攻で自分の希望する条件だとGREが必須ではないことを知り、そこからはGRE対策が必要なくなったので負担が減りありがたかったです(笑)。ここにGRE対策も入っていたらきっと大変だったかなと思います。
Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
国については最初は予算的にもヨーロッパを含めて考えていましたが、条件に見合う大学がカナダやイギリスの英語圏からも沢山ご紹介頂けたので、それであればやはり英語力の向上を考えても英語圏の方が良いな、と最終的にイギリスとカナダの大学に絞っていきました。
TESOLの中でも言語系を中心に履修できるものもあれば教育系を中心に履修できるものもあり、同じ専攻でも幅があります。
言語系を中心に履修できるものは大学で関連科目の履修が求められるものもあり、更に私はどちらかというと言語系の学習よりもより実践的な、例えばSpeakingやWritingスキル指導方法や、教材開発といった、現場で活かせる科目を中心に学べるコースを希望していたので、そういったプログラムを中心に出願校を選んでいきました。
Q4. 進学校選びに関しては迷いなどありませんでしたか?
Q4. 進学校選びに関しては迷いなどありませんでしたか?
最終的に5校から合格を頂けたのですが、各大学から結果が得られる期間の幅が凄くあって、12月に出願して1月~5月の間に1か月に1校ずつといったペースで届いたんですよね(笑)。
3月の時点で希望度の高かったカナダの2校からは全く音沙汰なく、もうきっと無理なんだろうなと、そこまでに頂いた合格の中で一番希望が高かったUniversity College Londonに半ば進学校を決めている状態でした。
でもその後もともと第一希望だったUniversity of British Columbiaから合格のお知らせを頂けて、、本当に嬉しかったです。
出願してから一切連絡もなくオンライン願書のステイタスも全く変化がなかったので、いつか不合格のメールが1本届いて終わるんだろうな、と思っていたので本当に信じられない気持ちでした。
それからはUCLとUBCで少し迷いましたが、最終的にはUBCへの進学を決めました。UCLは教育分野での世界的評価もとても高く、カリキュラムの内容もとても自分の希望する内容だったので、UBCより合格を頂くまではUCLへの進学を希望していました。
ただ折角の機会ですので、やはり行ける事なら2年行きたいという希望がもともとあり、それが叶い、かつ素晴らしいカリキュラムや環境で学ぶ事が出来るUBCより合格が得られたのであればやっぱりそちらを優先させたいと思い、UBCを選びました。
Q5. 留学のご準備で大変だったことや、逆にこの期間を経て得られたものなど、印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?
Q5. 留学のご準備で大変だったことや、逆にこの期間を経て得られたものなど、印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?
そうですね~、一番印象に残っているのは、当初出願を予定していたUniversity of Saskatchewanから突然2021年の願書受付を中止するというアナウンスがあったことですかね、、
もうエッセイも書き上げてあとは出願というタイミングで突然の出来事だったので、とても動揺しました。
元々5校出願する予定だったので、当時1校も受からなかったらどうしようという不安を抱えながら準備を進めている中で、更に出願校が減ってしまうという事に焦りを感じました。
担当コンサルタントの方にもご相談して急遽イギリスの出願校を1校増やしましたが、それによってエッセイを一から書き直さなければならなくなったり、、もどかしい想いもあり、とても印象に残っています。
あと大変だったのは、、ん~、エッセイですね。
こちらのエッセイ作成講座を何度も見てドラフトを書いてはみたものの、自分の経歴の中でどんなエピソードを含めるべきか、また自分の経験から生じた問題意識をMasterの学びにどう繋げ、その学んだことをキャリアにどう活かすのか、、1つのストーリーとして繋げるという事がとっても難しかったです。
最初は各段落が箇条書きみたいにプツプツと途切れてしまっていて、、エッセイが出願にどれだけ大事かという事が分かっているだけに、とてもプレッシャーにも感じてしまい、だんだん『他の出願者の方はもっと素晴らしい経験を書いているんじゃないか』、、とかネガティブに考えてしまうという事もありました。
そういった時に、こちらでとても丁寧に添削して頂いて具体的なアドバイスを頂けたことは本当に助かりました。
例えば履歴書等で既に伝えている経験について再度エッセイで箇条書き的に伝える必要はない為、より具体的な経験や得たものについてフォーカスして記載する事ができるといったアドバイスを頂けたことでエッセイで何を書くべきかが徐々にわかってきました。
最初の1~2か月は添削いただく度に最初から修正したり、とても悩んだりしましたが、添削頂いたコメントを元に1ずつ改善できるところを改善して、約半年程かけてようやく完成する事が出来ました。
エッセイに書く事が出来る過去の自分の経験は変えられないので、それがどの程度評価いただけるのかとても不安でしたが、自分が書ける最大限のエッセイを書いて、そのエッセイが目指す大学院の審査官に認められて合格が得られたという事がとっても嬉しいです。
準備を進める中で1校も受からなかったらどうしようという不安もありましたが、そういった時は志望校の公式動画などで現地の生活をイメージし、モチベーションを上げたりしました(笑)。
Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
実はまだあまり実感が湧いていなくて、、想像が出来ない事の方が多い分、漠然とした不安はあります。例えばどんなクラスメイトと出会って、自分がどんな影響を受けてどう変わっていくのかな、とか、、でもそれが大きな期待でもあります。
UBCはとても国際色豊かな大学で、160か国に及ぶ国からの学生が学んでいると伺っているので、まずは多くの友人を作りたいです。
それぞれ第二言語として英語を履修し、教師として教えている方も多いと思うので、その中でどんな工夫をしたりどんな問題があるのか、いろんな話をして一緒に学びたいですね。
あと余裕があればクラブやボランティア活動などにも積極的に参加をして、自分の殻に閉じこもることなく充実した留学生活にしたいと思っています。
そして卒業後は大学院で学んだ理論やスキルを実践に活かして英語教育に携わっていきたいと思います。どんな風に繋げられるのか、今から楽しみです。
Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
私の場合、“1校も受からなかったらどうしよう”という不安が準備期間中常にありました。
なので、もしこちらにご相談していなかったら、今回進学予定のUBCの様なチャレンジ校は出願していなかったかもしれないなと思います。
それはとてももったいない事で、自分で自分の可能性や選択肢を狭めてしまう事になります。なので、大学院留学を目指す時は、後悔が残らない様に準備段階から客観的で正確な情報を常に得ることがとても重要だと感じています。
自分だけで準備を進めているとどうしても自分のことを過小評価してしまいがちだと思いますし、素晴らしい経歴の方の合格体験談なんかを見て、“やっぱり自分には無理なのかな、、”と勝手に自分で思い込み、判断してしまうという事もあると思います。
逆に情報収集の中で自分にとって都合が良い欲しい情報だけ見てしまって無謀なチャレンジをする、、という事もあるかもしれません。
特に社会人の方は色々な経験をしていますし人脈の中で得られた情報や、今までの経験から自己判断をしやすいという傾向があると思いますが、なかなか周りに大学院留学を経験されている方は多くないと思いますので、そういった少ない情報によって自分の可能性を狭めることをせずに、正確で多くの情報を元に重要な決定や大学院留学へのチャレンジをして頂きたいと思います。