榊みずほさん|Mizuho SAKAKI
榊みずほさん|Mizuho SAKAKI
合格スクール | University of Leicester University of Manchester Kingston University |
留学先(国) | イギリス |
専攻(メジャー) | Cancer Biology |
職業 | 某臨床検査会社 |
今回インタビューにご協力頂きました榊さんは医療研究分野の中でも癌研究を専門に行う研究者を目指しています。今回見事癌研究を専門に行っている大学院に合格されました榊さんに留学の動機と今後の抱負をお伺いしました。
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
大学時代から研究職に就きたいという思いが強くあって、大学卒業時の就職活動でも研究職希望で就職活動を進めていました。その中でやはり研究分野での就職の場合修士号が必要だと人事担当者の方からも言われていたのですが、現在の会社の面接の際に“研究も出来ますよ”という事を言ってもらえたので迷わず就職を決めたという経緯があったんですね。
でもやっぱり限界があって、なかなか踏み込んだ業務までは出来ないという状況で、改めて修士という選択肢が挙がってきました。最初は日本の大学を考えていたんですが、日本の文化として大学卒業後そのまま修士に進学するという事が常識になっていたりですとか、特に女性の場合大学院卒業後だと年齢を重ねて就職先が見つかりにくいですとか、そういった状況を見る中で、本当にこの選択肢でいいのかという想いが出てきて海外にも目を向けるようになりました。
もともと英語は好きで趣味みたいな形で続けてはいましたし、研究を行う上でも英語は必須になってくるので、だったら修士も取れて、英語も習得できて、海外生活を体験できるという私にとっては一石三鳥くらい(笑)すごく魅力がある大学院留学に挑戦してみようかなという気持ちが強くなりました。
ただ本格的に準備を進めてみて、ただ単に趣味程度に続けている英語のレベルでは太刀打ちできないというのは痛感したんですが(笑)、でもこのままただ時が過ぎてしまうよりは自分の希望に向かって頑張ってみる方が楽しいと思って、振り返れば3年位経ってましたね、、。
Q2. 研究分野というのは、どういった分野の研究がしたいというご希望はあったのですか?
Q2. 研究分野というのは、どういった分野の研究がしたいというご希望はあったのですか?
大学を卒業する時にはそれがなかったんですよね。
親にも大学時点で既に費用的な負担をかけてますし、こんなぼんやりとした希望で更に負担をかけたくないという想いがありました。
なのでもともと興味のあった医療分野で実践的な経験が積める今の職場は魅力的でしたし、そこで経験や知識を積んで、かつ経済的にも準備が出来るという選択肢を選びました。
そこで3~4年位は自分の興味のある医療の現場で経験が積めたので特に不満はなかったのですが、職歴を積む中で、仕事上求められる事が自分の進みたい研究分野とはどんどん離れてしまったんですよね。やっぱり管理業務や責任が強くなる中で、改めて研究に対する想いが強くなりました。
自分の担当業務の一つが海外で新しく開発された臨床検査や解析装置などを導入するという業務だったのですが、正確には自分の希望する研究業務とは少し違っていたことから、限界も感じていたというのもありますね。
今回Masterで学ぶ内容としては、もう一つの担当教務であった治験業務(新薬開発の為のデータ取り)で関わりのあった癌研究に携わりたいという事で、癌研究に必要になる基本的な知識と技術を身につけるコースです。 その後にPhDに進んで一人前の研究者としてやっていける実践的な知識と技術を身につけたいと思っています。
Q3. 大学院留学を思い立たれてから、どのようにご準備を進められましたか?
Q3. 大学院留学を思い立たれてから、どのようにご準備を進められましたか?
まずどういった所から準備を行ったらいいのかという事が全く分からなかったですし、そもそも自分が大学院留学を目指す事が可能なのかも半信半疑だったので、そういったサポートを行っている会社にいくつか相談に行って、実現の可能性の有無を確認する事から始めました。
それで頑張れば可能性はあるという事が分かり、それからは英語の勉強を本格的に始め、大学選びなどはこちらでサポート頂きながら進めました。
Q4. 出願校はどういった基準で選ばれましたか?
Q4. 出願校はどういった基準で選ばれましたか?
やりたい事はもう既に決まっていたので、学べるコースはどこなのかという基準で探して頂きました。癌の研究が修士レベルで学べるコースは少なくある程度絞られたので、あとはカリキュラムの内容や、自分の興味のある研究分野に関して教授がいるかどうかといった様な内容で選びました。
特に国への拘りもなかったので、アメリカ・イギリスで紹介してもらいました。
Q5. 今回複数校より合格を得ていらっしゃいますが、進学校はどの様な基準で選ばれましたか?
Q5. 今回複数校より合格を得ていらっしゃいますが、進学校はどの様な基準で選ばれましたか?
出願した大学はどこも行きたい大学だったので、正直どこでも良かったんですけど(笑)、最終的にはその中でも一番に合格をくれたLeicester大学に進学を決めました。
この大学は唯一審査の際にインタビューを求められた学校で、自分の事をしっかり見た上で審査をしてもらえたという感触がありました。 ただこのインタビューでは“事前準備は全く要らないからね”と言いながら、本番では結構専門的な質問で遺伝子増幅法の原理の説明や癌遺伝子に関する質問なんかがありましたので、不意打ちを食らいましたけどね、、(笑)。
Q6. ご準備期間の中で特に大変だったことや、印象に残っていることがあったらお伺い出来ますか?
Q6. ご準備期間の中で特に大変だったことや、印象に残っていることがあったらお伺い出来ますか?
大変だった事の一番は、やっぱり英語ですね、
最初は勉強方法がまずは分からなかったので、プロの方に具体的に何をしたらいいのかという所はアドバイスを受けながら進めました。
最初の頃はとりあえず“単語を覚えなければ”というのはどこでも言われている事ですが、”覚える”というレベルが実際にテストで使えるだけのレベルで覚えるのと、自分が思っていた“覚える”とういうレベルに差があったり、、といった事がありました。 なので、単語でも何でも集中して徹底的にやるという事が重要だという事を知る所から始まったという感じですね。
時間をかけたのはシャドーウィングと速読の練習で、問題を実際解いてから解き終わった問題をとにかく速読練習をしました。
後は書類作成などもありましたが、私の場合こちらに長くお世話になっているという事もあって、時間をかけてエッセイを見て頂いていたので、直前で細かく見直したり出来たので直前の大変さというのは感じませんでした。
長い準備期間の中で、トフルで思いの他悪い結果を受け取った時はがっくりくることはありましたが(笑)、その他の時は留学への気持ちが揺らぐといった事はありませんでした。
逆にその目標に向かって頑張っている事で、今の環境から次のステップに行く過程を実感できたので、逆に日々の励みになりました。
周囲の反応も職場では直前まで言っていなかったのですが、伝えてからも意外なほど応援してもらえたり好意的でしたし、両親も寂しいという想いはあると思いますが、私が言い始めたらきかない事も分かっている様で、反対という程の反対はなかったので助かりました。
Q7. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
Q7. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
そうですね、何もかも新しい事ばかりですし、新しい環境でチャレンジ出来るという事を存分に楽しみたいと思います。その中で良い事、悪い事自分の中で判断し、出来るだけ色々な事を吸収していきたいです。
もちろん日本の環境や常識が当たり前になっている私にとって、その常識が通じない世界でどうなるのか不安でもありますが、それが不安でもあり期待もあるという感じです。
まず学位とスキルをものにするというのは第一で、その上で海外で職務経験も積んでみたいと思います。
同じ会社で9年間職歴を積んでいるので、他の環境で働くという事がどういうものかというのも体験出来ればと思っていて、出来れば大学の研究室などで働ければと思っています。
その後そのまま残るのか、日本に帰ってくるかは分かりませんが、自分がやりたい本筋はぶれないように進んでいきたいとは思っています!
Q8. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
Q8. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
私はこのチャレンジを始めて、“日本の常識は海外とは違う!”という事を痛感しました。
年齢的な問題や、分野が違う事にチャレンジ出来ないといった日本でいえば常識的な事が、世界共通ではないという事を初めて知りました。
海外の方がやる気のある人に対して門が広く開かれているという印象があります。
やる気があれば受け入れてくれる、と。
ただその都度試験をされ、実力を試されるので、流れに乗っかればそのまま行けるという世界ではないと思いますが。
私もここに来るまで、職歴が長く今さら大学院なんて無謀なのではと思った事もありましたが、海外では当たり前のように行われている事を知りました。諦める前にまず一度アクションを起こしてみたら、世界にはもっと幅広い選択肢があるかもしれないので、今思う常識に捉えられずにチャレンジしてみるのもいいと思います。