伊藤智佐子さん|Chisako ITO
伊藤智佐子さん|Chisako ITO
合格スクール | University of California, San Diego San Diego State University |
留学先(国) | アメリカ |
専攻(メジャー) | Master of Public Policy/ Master of Public Health |
職業 | 某メーカー勤務 |
今回インタビューにご協力頂きました伊藤さんは、10年以上のキャリアをお持ちの方ですが、選ばれた専攻はMBA(経営学)ではなくMPP(公共政策学)でした。そしてアメリカ留学を希望する方に最も人気の高いサンディエゴに位置する名門大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校に合格されました。そんな伊藤さんにMPPを選んだ経緯や合格の秘訣を伺うことができました。
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
もともとアメリカでしっかりと学んでキャリアに活かしたいという想いは以前から持っていました。
日本で働いていると日本特有の環境になる事も多いと思いますので、よりグローバルな環境やシステムの中で経験や知識を得たいと思っていたからです。
私は日本で10年以上働きましたが、丁度タイミングとしてもアウトプットが中心である仕事をするという時期から いったん新しい知識や経験をするというインプットの期間が欲しいな、と思いだした時期でもあったので、そのタイミングで大学院留学という選択肢を具体的に考える様になりました。
もちろん仕事をする中でもインプット出来る事は沢山あると思いましたが、私はそれを更に大学という環境に場所を移してしっかりと知識を得たいと考えました。
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
具体的に考え始めたのは今から2年程前で、こちらの説明会に参加させて頂き、その後サポートに入会をさせて頂きました。
その後何度かカウンセリングでご相談はさせて頂いたものの、最初の1年は仕事が忙しくなかなか勉強する時間が持てなかったので、実質的には1年前から具体的にテスト対策を始めたり、出願校を選んだり、出願書類を作成したりといった形で準備を進めました。
Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
国はもともとアメリカを希望していましたが、一応第二希望としてカナダやオーストラリアも検討しました。
そして選択肢を色々ご紹介頂いた上で、希望の強かったアメリカの中でも治安が良いと言われているサンディエゴで学びたい気持ちが強くなり、最終的にUniversity of California, San DiegoとSan Diego State Universityの2校へ出願を行う事を決めました。
専攻については当初はMBAを考えていたのですが、ヘルスケアに興味のある私の場合は、より実務に活かしやすそうなPublic HealthやPublic Policyの方が優先順位が高くなりました。あとMBAの方が同じ大学であっても学費が高いという事実が、私費で留学を計画している私にはネガティブな要因になったという事もあります。
最終的にUC, San DiegoのMPPとMPHを併願し、またSan Diego State Universityについても最後までMBAとMPHを検討しましたが最終的にはMPHに出願を行いました。
Q4. 今回見事複数校より合格を得られていらっしゃるという事ですが、進学校選びに関しては迷いなどありませんでしたか?
Q4. 今回見事複数校より合格を得られていらっしゃるという事ですが、進学校選びに関しては迷いなどありませんでしたか?
迷いました~。
本当に幸いなことに出願した3つのプログラム全てから合格を頂く事が出来て、第一希望であったUC, San Diegoへ進学をするという所まではすぐに決定したのですが、Public HealthとPublic Policyで非常に悩みました。
担当カウンセラーの方にもご相談をして、プログラム内容について比較をしたところ、私は卒業後、健康に関するPolicyに結び付くキャリアに興味があるため、その面ではMPPの方が私にとってはより興味に近いという部分がありました。
特にUC, San DiegoのMPPはHealth Policy Specializationを持っているので、その点で私の興味にぴったりだったんですよね。ただ、Global Policyに特化していて私にとっては興味に即しているメリットはあるものの、留学生の割合が全体の50%程度と高く、留学の意義を考えると留学生の割合の少ないMPHの方が良いのでは、、という想いもあり、最終的に進学の意思を伝える期限である4月15日ギリギリまで迷いました。
最終的には興味の近いMPPへの進学を決意しました。MPHのネイティブに囲まれた環境は魅力的でしたので、もっと私が英語をバリバリ話せて”ネイティブの中に入ってやっていくんだ!”という感じであればMPHを選んだ可能性もありますが、、(笑)。
MPHのネイティブに囲まれた環境は魅力的でしたので、もっと私が英語をバリバリ話せて”ネイティブの中に入ってやっていくんだ!”という感じであればMPHを選んだ可能性もありますが、、(笑)。
卒業出来なければやはり意味がありませんし、充実した留学生活を送る為にある程度最初は留学生のケアが手厚い環境の方が良いかな、、と。
Q5. 今回は決意されてから2年間の準備期間を経て見事合格されましたが、ご準備の中で印象に残っていることやご感想があればお伺い出来ますか?
Q5. 今回は決意されてから2年間の準備期間を経て見事合格されましたが、ご準備の中で印象に残っていることやご感想があればお伺い出来ますか?
準備期間として2年掛けた事は、私にとっては必要な事だったのかな、、と思っています。
あと感想として総じて言える事は、準備を始める前に懸念として考えていた事や不安に思っていた事が、案外始めてみたら思ったよりもスムーズに進んだという事が多かったなという印象です。
これはもちろんサポートをお任せしていたという事も大きいと思いますが、例えば推薦状を会社の上司に依頼する事が出来なかったので、3通もの推薦状をどなたにお願いすれば良いのか思案していた所、カウンセラーさんからアドバイスを頂き結果的に教授2名と、他社にいる元同僚(先輩)から快く推薦状を頂く事が出来た事や、エッセイに関しても何をアピールしたら良いのか自分では分からなかったのですが、講座を参考にさせて頂いたり何度か添削でアドバイス頂いた通りに修正していったら合格頂けるエッセイに仕上げられた事、またTOEFLについても本当にギリギリのスコアだったのに(90点が要求されていたところへ91点で出願しました)合格を頂けた事、色々周りの方にご協力頂けた事は本当に感謝ですし、運も良かった点もあると思いますが、最初から諦めずに本当に良かったと思っています。
あと出願プロセスの中で印象に残っている事は、例えばUC, San Diegoの2つのプログラムの審査プロセスが本当に違って、同じ大学でもコースによって審査で重要視されるポイントや進め方が違うんだな、という事です。
MPHは一般的な審査過程だと思いますが、出願を全て完了した後は特に連絡などは無く、1カ月半ほどでノミネートされましたといったメールが届きました。
一方でMPPに関しては出願後まず最初にフォーマルなスカイプ面接があって一般的な質問に答えて、その次にインフォーマルですが日本で開催された同窓会に審査中であるにも関わらず招待頂きました。それを経てノミネーションの連絡を頂き、その後も教授の方や在校生の方とディスカッションをする機会がありました。
どちらが良いという事ではないのですが、プロセスはそれぞれの学部によって違う、という事は非常に印象的でしたね。ちなみに私と同様、同窓会に招かれていらっしゃった残り2人の方は何れも素晴らしいバックグラウンドをお持ちの方だったので、、これはもう難しいかな、、と思いました(笑)。
Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
仕事を通して学ぶ事が出来なかった事を中心に、Health Policyについて深く知識を深め、卒業後は日本に知識を持ちかえり、特に海外展開を積極的に行っている企業で仕事がスムーズに進められる様な橋渡し的な役割を担えたら良いなと思っています。
現職を辞めての留学なので再就職に関しては不安な面もありますが、出来る限り学んだ事を活かせるキャリアを目指したいと思っています。
勉強以外ではより実践的な英語力を身に付け、また異文化を感じられる環境を十分に体感してきたいなと思っています。
Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
私が本当にそうだったのですが、悩んでいても実際進めてみると案外うまくいくという事も沢山あると思います。
私もTOEFLの対策に時間がかかりすぎてしまって、GREを始めるのが出願まであと2~3カ月程度の時期になってしまい、GREが求められるアメリカは諦めるべきか、など弱気になってしまった時期もありました。
最初に受けたGREの模擬テストでひどいスコアが出てしまったんですよ、、。でもカウンセラーさんからアドバイスを頂き、本当に効率重視で殆どバーバルセクションを捨てて(笑)対策を行い、ギリギリQセクションで161点というスコアだけは何とか出す事が出来て、UCSDなんて無理だと思っていた大学に合格する事が出来ました。
出来る範囲の事をやってApplyしてみるという事は重要だなと思いますし、あとはプロの力を借りるという重要性も非常に感じました。なので悩まれている方がいらっしゃったら、まずは行動に移してみられても良いのかなと思います。